行橋わくわくデンタルクリニック

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『根管治療(根の治療、神経の治療)における無菌治療について』

 根管治療の成否の判断は、数年後に判断されます。治療直後に症状は無くても感染してたり、治療が不十分な場合、数年後にほとんどのケースで問題をおこしてきます。多くの方が今までに神経の治療を受けた経験があることと思われます。症状がすぐには発現しないため、肝心の無菌的な根管治療がなされていない歯科医院が多いようですが、いかがでしょうか?

 無菌的な根管治療を行う際に、ラバーダムを使用することが一般的です。ゴム製のシートを使って、治療する歯を不潔な口腔内から隔離し、その後薬剤等によって無菌域をつくって治療をすすめます。ご存知でしたか?恐ろしいことに、ラバーダムを使用しないで行った根管治療の成功率は50%以下です。(Jokinen et al. 1978)
 
根管治療には、以下の3つがあります。
(a) 歯の神経が生きている場合、
(b) すでに死んでしまっている場合、
(c) 感染している場合 

この3つの病態にたいして、治療の目的・内容・予後が異なるため、当然とるべき対応は違ってきます。感染のない根管治療、感染のある根管治療を同じように処置しているケースが多いので注意が必要です。

 感染のない根管治療の場合、最も重要なことは感染させない事です。根管治療を無菌的に治療を行えば、その成功率90%以上と言われています。(Sjogren et al. 1990)
 
 根管治療の最中に、無菌的な治療ができず、だ液等から感染してしまった場合、数年後に問題が発生する可能性が非常に高くなってしまいます。(Jokinen et al. 1978)いったん感染してしまった根管の治療は、感染のない場合の根管治療と比較して多くの治療時間を必要とします。また、残念なことにその後の予後が大きく異なります。再治療の場合、2年後に完治したもので48%、治りかけているものをあわせても78%と非常に低くなってしまいます。(Bergenholtz et al. 1979) 歯内治療専門医が徹底的に行ったうえでの成績がこれですから、いったん感染させてしまった根管の治療がいかにむずかしいものであるかうかがえます。一般の開業医において、さらにラバーダムなしで再治療をおこなった場合の成功率はものすごく低いものになる事が予想されます。